ビバ!カビキラー!!おねぼう

2006年01月27日

先日、父親から大量の新聞の科学記事のコピーが送られてきた。
科学雑誌のコピーも。

私が実家でばぁちゃんのお世話をする日に、夜とかヒマだろうってことで
速達で実家に送りつけてくれました。

あまりに沢山なので、びっくり。

会社でピックアップされてた記事なんだろうけど、
それを逐一私のためになるかなぁ、とか思って読んで
コピーしてくれてたと思うと、素直に、ありがたいなぁ、って気持ちになった。

父はいつも何考えてるのかよく分かんないし、(イカトンだし、)
何か聞いても
「いいんじゃない」
か、
「やめたほうがいいんじゃない」
くらいしか言わないけど、私の将来については、
母よりもずっと身を据えて見守ってていてくれる気がする。



この歳になってようやく、父の存在を実感した。


私は生まれてこのかた、父と一緒に暮らしたことはなくて、
自分にとって父がどういう存在であるのか、ずっと気になってた。

小さいころはひどい話「たまに遊びに来てくれるおじさん」
ぐらいにしか思ってなかったし、それなりに大きくなっても、
彼を『お父さん』と呼ぶ自分に妙なひっかかりがあった。


一般的に、父ってなに?


そんなことをよく考えてた気がする。

ここ数年になって、母が父を肯定することができるようになって、
私の中の父に対する思いも変わってきてた。

知らず知らずのうちに母の価値観をそのまま引き継いで
育ってきてしまった私は、それまで父という人を思いやったことは
なかった。

だけど今は、尊敬の念でさえ持てる。

10年前は本当にぐちゃぐちゃだった一家の関係の中で、
そしてわだかまりのとりきれない今の状況の中で、
だまって耐えている父の姿、

定年を過ぎてまで不平の一つもいわず、一人で暮らし、
毎日会社に通う父の姿、

それらに心うたれたのかは知らないけど、
いつしか、私の中で強い人といえば父になってた。

そして今回、何も考えていないようで実は娘の将来を案じてくれている
父の姿を垣間見て、

「あぁ、親子なんだ」

って思えた。

父親像、ようやく輪郭が浮かんだ、ってとこか?




私はこのまま一生、父と暮らすことはないんだろか。
そう考えるとなんだか悲しくなった。

もっと前に色々気づきたかったなぁ。

でも、無理だっただろなぁ。

at 15:09│
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